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東京都文京区の3大学病院、後方病床確保で連携

レポート 2021年3月6日 (土)  水谷悠(m3.com編集部)

国立大学病院長会議会長の横手幸太郎氏(千葉大学医学部附属病院病院長)は3月5日の記者会見で、東京都文京区にある東京大学医学部附属病院、東京医科歯科大学医学部附属病院、日本医科大学付属病院が「後方支援医療機関連携コンソーシアム」を構築して新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の回復後患者の受け入れ先を調整する仕組みを2月15日に始めたことを紹介した。同氏は「大学病院に患者があふれてしまい、他の診療に影響を来すことがあり、後方病床への流れが極めて重要だということが明らかになってきた。全国のモデルになるケースではないか」と述べた。 2021年3月5日国立大学病院長会議記者会見資料 コンソーシアムの「調整本部」は東京大学医学部附属病院に置き、メールで受け入れ先病院から受け入れ可能な患者数の情報を日々入手して東大病院が他の2大学病院に搬送先を斡旋。回復後患者の搬送調整は各大学病院が行う。後方支援医療機関は文京区以外の病院も充てている。 第3波の患者数が減少している時期に開始したため、この仕組みで搬送した患者はまだ数人だが、東大病院病院長の瀬戸泰之氏は、「大学病院の役割はより重症症例を重点的...