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尾崎都医会長「病院・診療所の総力戦で医療提供体制構築」

レポート 2021年3月10日 (水)  水谷悠(m3.com編集部)

東京都医師会会長の尾崎治夫氏は3月9日の記者会見で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について「急性期の入院体制を拡充することも大事だが、そこにばかり視点がいっており、さらにいろんな東京中の病院や診療所が総力戦で医療提供体制を築いていくことができないか。新たな視点から医療提供体制を構築していこうということだ」と述べ、回復期リハビリテーション病院や老人保健施設へのスムーズな転院や、自宅療養者への見守り体制などを強化していく必要があるとの考えを示した。 尾崎氏 見守り体制に関連しては、2月に保険適用となったCOVID-19重症化リスク評価用の検査や、治療薬候補に挙がっているイベルメクチンへの期待を示し、「今までパルスオキシメーターで測定するだけで、重症化するのを、指をくわえて見ているような状況があったが、治療面でも対応できないかを検討している」と指摘。そうした検査や治療薬を活用した上で、重症化した場合には「スムーズに入院させることができる体制を作っていかなければいけない」と述べた。 地域医療構想との関わりについても説明。急性期の治療を終えた患者を回復期、慢性期と連携して診ていく流...