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「緊急事態宣言慣れ」に警鐘鳴らす、中川日医会長

レポート 2021年3月10日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会会長の中川俊男氏は3月10日の定例記者会見で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する社会全体の危機感や緊張感は薄れてきており、「緊急事態宣言慣れ」といった感も否めないと警鐘を鳴らした。「第3波が下げ止まっている現在、リバウンドによって、さらに大きな第4波を招く恐れがある」とし、マスク着用などこれまでの対策の徹底と、変異株のスクリーニング調査など新たな対応の必要性を訴えた。 中川会長は、「変異株のスクリーニングの強化が非常に急がれると思う。下げ止まりへの影響も指摘されており、まだまだ気の抜けない状況」と述べ、変異株対策の重要性を強調。 会見する日本医師会会長の中川俊男氏。 さらにワクチン接種がCOVID-19収束の切り札になるとしたものの、接種が国民に広く行きわたるには時間がかかることから、卒業旅行や謝恩会、お花見、歓送迎会のシーズンを控えつつも、感染リスクの高まるような行事や宴会は控えるよう呼びかけた。 日医は10日から、ワクチン移送体制の整備状況を把握するために調査を開始する。基本型接種施設から連携・サテライト型接種施設までの移送体制について、医薬品卸が担当す...