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後発医薬品メーカーの相次ぐ不祥事を批判、今村日医副会長

レポート 2021年3月10日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会副会長の今村聡氏は3月10日の定例記者会見で、相次いで行政処分を受けた後発医薬品メーカーを手厳しく批判した。小林化工株式会社(福井県)に対しては「製薬企業として言語道断」、日医工株式会社(富山県)には「コンプライアンスの遵守があまりにもお粗末と言わざるを得ない」とそれぞれ指摘、個別企業だけでなく、業界全体として信頼回復に努める必要性を訴えた。 小林化工は2月9日、経口抗真菌剤イトラコナゾールに睡眠導入剤を混入した問題で、116日間の業務停止処分と業務改善命令を受けた。日医工も3月3日、品質・製造管理問題によって、2020年以降、75品目に及ぶ自主回収を行ったことが問題視され、32日間の業務停止命令となった。後発医薬品は国が目標を定め、使用割合の向上を進めてきた経緯があるが、不祥事が相次ぐ事態に、使用する医師の立場から苦言を呈した格好だ。 今村副会長は、「しっかりとした体制の下で、安全な後発医薬品を製造した上で、(使用割合を)向上させるのが第一条件。数値目標ありきで取り組む話ではない」と強調。「後発医薬品メーカーも、公的医療を担う重要なステークホルダー。その役割の重要性を鑑みれ...