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新型コロナワクチンでのアナフィラキシー、原因物質調査を

レポート 2021年3月10日 (水)  水谷悠(m3.com編集部)

厚生労働省のアレルギー疾患対策推進協議会(会長:東田有智・近畿大学病院病院長)は3月10日の会議で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチン接種によるアナフィラキシーについて取り上げた。国立成育医療研究センター研究所免疫アレルギ ー・感染研究部 部長の松本健治氏は、同日までに約10万人への接種でアナフィラキシー疑いが17例報告されていることについて「10万人中17人は多い。1億人になると1万7000人くらい起こる可能性があるので、原因物質は調べないといけない」と指摘した(資料は厚労省のホームページ)。 東田座長(中央) 松本健治氏は、これまでに原因物質としてポリエチレングリコール(PEG)の可能性が指摘されていることを紹介。一般に流通しているほとんどの化粧水や乳液などに使われており、国内の17人全員が女性、海外でも圧倒的に女性が多いことから、「茶のしずく石鹸を思い浮かべる現象だ。女性に多いのは化粧水などをよく使っていることが関わっているのではないかと考えている。もちろん今すぐ使用をやめるべきということではない」として、原因物質を調べる必要性を強調した。 国立病院機構三重病院院...