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「変異株で急激に再拡大も」都モニタリング会議で警鐘

レポート 2021年3月12日 (金)  小川洋輔(m3.com編集部)

東京都は3月12日、新型コロナウイルス感染症モニタリング会議を開催し、「今後、変異株等により急激に感染の再拡大が起こる可能性がある」などとして感染状況、医療提供体制とも4段階中最上位の警戒レベル赤色に据え置いた。都医師会の猪口正孝副会長は3月11日時点の新規陽性者数の7日間平均が前週比で増加に転じたことを報告し、「私見だが、再拡大が起こる可能性がある。今一度、対策を徹底する必要がある」と警鐘を鳴らした。都は変異株の検査や繁華街などでの無症状者への集中的検査を強化する方針だ(資料は都のホームページ)。 モニタリング会議資料 都のモニタリング会議は木曜に開かれることが多いため、毎週水曜時点での7日間平均の1日当たりの新規陽性者数を報告している。3月10日時点の7日間平均は262.1人と、3日時点の272.1人をわずかに下回ったが、猪口氏は「実は11日の新規陽性者が335人で、7日間平均は273.1人となり、(前週比)100%を超える状況になってしまった」と付け加えた。 その上で、「新規陽性者数は下げ止まりが見られる。今後、変異株等により急激に感染の再拡大が起こる可能性がある。一部の繁華街等...