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医療者向けワクチン、4月12日以降6回採取可能に

レポート 2021年3月12日 (金)  小川洋輔(m3.com編集部)

河野太郎ワクチン担当相は3月12日の閣議後記者会見で、優先接種の対象となる医療従事者480万人分のワクチンについて、5月10日の週には2回分の配送を完了すると発表した。現在は1バイアルから5回採取のシリンジを使っているが、4月12日以降に配送する分は6回採取が可能となるシリンジを確保した。一方、インスリン皮下注射用の針とシリンジを用いた7回採取の手法などについては「国として標準化することはないが、創意工夫でやる分には構わない」と述べ、各医療機関の判断に委ねる姿勢を示した。 河野担当相はファイザーと交渉を行った結果、5月は毎週9188箱、6月は5月を上回る量の供給の見通しが立ったことを説明。高齢者3600万人の2回分のワクチンを6月末までに配送できるという。高齢者の接種は、当面5回採取で対応するが、シリンジや針が確保できた時点で6回採取に切り替える方針だ。 また、インスリン皮下注射用の針とシリンジを用いた7回採取の手法や、通常のシリンジでも瓶に注射針を入れたまま作業することで6回採取が可能という報道を挙げ、「創意工夫はやっていただいて構わない」とする一方、「標準化は難しい」との見方を示し...