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フィリピン変異株を国内で初確認、60代男性

レポート 2021年3月12日 (金)  水谷悠(m3.com編集部)

厚生労働省は3月12日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のフィリピンで報告されている変異株(hCoV-19/Japan/IC-0824/2021)を国内で初めて確認したと発表した。フィリピンから2月25日に成田空港に到着した60代男性で、無症状のため施設療養中。この変異株はフィリピンからGISAIDに34例が登録されているが、同国外で見つかるのはGISAIDで確認できる限りでは初めて。国立感染症研究所感染症危機管理研究センターセンター長の齋藤智也氏は「これまでのVOC(懸念される変異株)と同程度の感染力の可能性があると考えて対処する」と述べた。 今回確認されたフィリピン株は501Y.V2(南アフリカ株)、501Y.V3(ブラジル株)と同様にE484K、N501Yの変異があり、VOC-202012/01(英国株)と同様にP681Hの変異が見られたことから、これらの変異株と同程度の脅威と考えられるという。また、フィリピン株はE484Kの変異があることから、齋藤氏は「ワクチンの効果への影響がある可能性があると捉えている」と指摘した。 政府は、変異株の流行国として現在17カ国を指定...