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「アナフィラキシー37例」との報道は誤情報

レポート 2021年3月12日 (金)  大西裕康(m3.com編集部)

ファイザー製の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)用ワクチン「コミナティ筋注」」の接種後副反応疑いに関する情報について、厚生労働省は今後、専門的な評価を経た上で公表する。厚労省はこれまで、「副反応疑い」の事例収集などを目的に実施している先行接種での被接種者に関する報告に基づき、可能な限り即時の公表を続けてきたが、アナフィラキシー様症状などの軽症や、ワクチン接種との関連が見いだせない情報も「副反応疑い」として一括りで公表してきた。厚労省の専門部会委員からは「『アナフィラキシーが37例』という(報道各社の)書き方になっているが、間違い。誤情報が(マスコミから)出てしまう状態だ」(日本医師会常任理事・宮川政昭氏)などの指摘があり、情報公開の仕方を微修正する。 3月12日に開いた「厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会」と「薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会」の合同会議(座長:森尾友宏・東京医科歯科大学発生発達病態額分野小児科教授)で検討した結果を受けて決めた。2月17日から3月11日までの「副反応疑い報告」は37 件。「うち1件はアナフィラ...