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接種後「五十肩になったかのような痛み」も

レポート 2021年3月12日 (金)  大西裕康(m3.com編集部)

ファイザー製の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)用ワクチン「コミナティ筋注」の被接種者の92.4%は、接種部位などに何らかの痛みを感じたことが分かった。これは先行接種の対象者から協力を得ている「新型コロナワクチンの投与開始初期の重点的調査(コホート調査)」で、1回目の接種後の日誌を集計した結果だ。厚生労働省が3月12日に開いた「厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会」と「薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会」の合同会議で、主任研究員を務める順天堂大学医学部臨床研究・治験センター臨床薬理学客員教授の伊藤澄信氏は、「薬を飲むほどの痛みは10%程度」「五十肩にいきなりなったかのような痛みにもなる」などと紹介した。 一方、発生頻度が高いと想定していた発熱(3.3%)、頭痛(21.3%)、倦怠感(23.1%)などについては「当初懸念したほどではないかもしれない」との見方を示した。接種後に病院勤務を休んだ病欠は49人だった。コホート調査の最終的な対象者は1万9808人で、同日の報告は3月10日までに日誌を回収できた1万7138人の情報に基づく。 ...