既卒合格率54.5％で前年から下落、2021年医師国試

厚生労働省が3月16日に発表した第115回医師国家試験結果で、既卒の合格率は54.5％で2020年の69.2％から大幅に下落した。既卒合格者数は前年から349人減の409人。合格者数が最も多かったのは熊本大学（受験者21人）と金沢医科大学（同24人）の15人で、受験者全員合格は順天堂大学（1人）、兵庫医科大学（3人）と川崎医科大学（2人）だった（新卒の結果は『合格率91.4％、過去10年で3番目、2021年医師国試』）。 新卒合格率100％の4大学のうち自治医科大学は既卒受験者がいなかった。筑波大学は7人中3人合格、東京医科歯科大学は1人受験して不合格、信州大学は13人中9人合格だったため、新卒・既卒とも全員合格の大学はなかった。 既卒の出願者数は801人（全体1万160人）、受験者数は751人（同9910人）、合格者数は409人（同9058人）。2020年から合格者数は全体で283人減少したが、新卒は66人増だった一方、既卒は349人減少した。 設置主体別の既卒合格率は国立54.6％、公立53.8％、私立54.2％。医師国家試験受験資格認定では56.4％、医師国家試験予備試験受験資格...