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「道半ば」より、まだ「道3分の1」 - 寺本民生・日本専門医機構理事長に聞く◆Vol.1

インタビュー 2021年3月17日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

 2018年度に新専門医制度がスタートしてから3年。この4月から3年間の基本領域の研修を修了し、多くの専攻医がサブスペシャルティ領域の研修に入る。地域医療への影響が懸念され、1年遅れて始まった本制度。この3年間で何が変わったのか、地域医療にはどんな影響があったのか、専門研修の質は向上したのか、残された課題は何か――。  2018年6月から日本専門医機構理事長を務める寺本民生氏にお聞きした(2021年3月11日にインタビュー。全5回の連載)。 ――まず新専門医制度に対する全般的な受け止めをお聞きします。  私が理事長に就任したのは新専門医制度がスタートして間もない時期で、いろいろな問題が山積していました。それらを一つ一つ解決していく以外になく、この3年間取り組んできました。制度を支える事務局体制も固まってきて、基本領域学会の先生方が持たれているような懸念は解消しつつあるのではないでしょうか。 2018年6月から日本専門医機構理事長を務める寺本民生氏  今年は新制度下での初回の専門医試験を実施・認定するほか、サブスペシャルティ領域がほぼ決まり、専門医のキャリアパス...