専門医試験の合格基準、各領域学会の判断 - 寺本民生・日本専門医機構理事長に聞く◆Vol.4

【寺本民生・日本専門医機構理事長に聞く】 Vol.1　「道半ば」より、まだ「道3分の1」 Vol.2　専門医更新、「一度は地域医療従事」が要件 Vol.3　総合診療の専攻医、年間500人程度目指す Vol.4　専門医試験の合格基準、各領域学会の判断 Vol.5　サブスペシャルティは「24領域＋α」 ――地域医療への配慮も必要ですが、専門医の質向上も新専門医制度の重要な目的です。質の評価は難しい課題ですが。 　（2004年度からスタートした）臨床研修制度では、福井（次矢）先生が調査をされています（編集部注：新医師臨床研修制度の評価に関する調査研究 : 2005年度～2007年度）。臨床研修とは異なり、新専門医制度では、内科、外科など領域ごとの評価になるので、どんな評価尺度を用いるかといった難しさはありますが、どんな能力を身に付けたのかなど、専門医の質の評価もやらなければいけないと思います。 日本専門医機構理事長の寺本民生氏 ――今夏以降には1期生の試験もあります。試験の内容や合格基準は、基本的には各基本領域...