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4都県、ステージIII脱しているが「リバウンドの兆候も」

レポート 2021年3月17日 (水)  小川洋輔(m3.com編集部)

厚生労働省の新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(座長:脇田隆字・国立感染症研究所所長)は3月17日の第27回会合で、緊急事態宣言が出されている4都県について、新規感染者数はステージⅢの指標を下回り、病床使用率も「ステージⅣの指標を継続的に下回るなど負荷の軽減が見られる」とする評価を取りまとめた。一方、先に宣言が解除された関西圏などで、夜間の人流や若年の感染者が増加に転じているとし、「緊急事態宣言の解除がリバウンドを誘発することへの懸念に留意が必要である」と強調。脇田座長は4都県の感染者数について、会合後の記者会見で「ステージⅢは脱している状況だが、やや増加に転じる動き、特に20~30歳代の若年の増加が見られている」と指摘し、再拡大対策の徹底を求めた。 脇田座長は、「これまで、感染拡大は若者から始まるという経験があるので、注意する必要がある」と指摘。既にこうした動きが見られることから「もし宣言が解除されても、現状でリバウンドの兆候も少しある。対策は引き続きしっかりと続けることが必要だという議論があった」と訴えた。医療提供体制は「かなり改善されてきていると確認された」とした上...