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ワクチン接種上位に「重い精神疾患等」を追加

レポート 2021年3月18日 (木)  大西裕康(m3.com編集部)

厚生労働省は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)用ワクチンの住民接種に向け、65歳以上高齢者に次ぐ順番での接種開始を想定している「基礎疾患を有する者」として、新たに「重い精神疾患や知的障害」を加える。3月18日、厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会(部会長:脇田隆字・国立感染症研究所長)が了承した。「基礎疾患を有する者」は大きく分けて「通院/入院している人」と「BMIが30以上を満たす肥満の人」が対象。このうち「通院/入院」については、慢性の呼吸器疾患や心臓病を含む循環器系疾患など13の分類を示しているが、「重い精神疾患や知的障害」を新たに位置づける。対象者数は、厚労省の推計で約210万人(資料は、厚労省ホームページ)。 (2021年3月18日の厚科審予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会資料より *クリックで拡大) (2021年3月18日の厚科審予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会資料より *クリックで拡大) 精神疾患を持つ人は生活習慣が一定でないなどの理由からCOVID-19に罹患する可能性が高く、また海外での大規模調査の結果、一度感染...