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【フランス便り】首都パリで3回目のロック・ダウン

オピニオン 2021年3月19日 (金)  奥田七峰子(日本医師会総合政策研究機構フランス駐在研究員)

3月18日、木曜日の定例テレビ会見でフランスのジャン・カステックス首相は、翌日金曜日(3月19日)夜より首都圏イル・ド・フランス(=パリ市および近郊県)を含む16県のロック・ダウンを発表しました。最低4週間の(4月19日までの)予定です(既に週末ロック・ダウン中のパ・ド・カレー県は、変わらず週末ロック・ダウンのまま)。 2020年の3月17日〜5月11日、10月30日〜12月15日に続き、3回目となる今回のロック・ダウンは、「19時以降の夜間外出禁止、日中は自宅から10㎞圏での戸外への外出は制限なく自由」という点が特徴。感染の多くは、職場や家庭内で発生しており、大勢で密に集まる以外では外に出ることにはそれほど感染リスクはない、との判断からです。一方で、テレワークのさらなる推奨と、少しでも症状がある時は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)検査の結果を待たずとも自ら隔離するようにと、職場における注意を繰り返し喚起しました。 3月18日時点で人口10万人陽性者数446人を超えたイル・ド・フランスでは、COVID-19によるICU入院患者数が1200人に上り、民間(営利・非営利)病院に...