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61歳でメスを置き「労働環境を良くする」-本田宏・NPO法人医療制度研究会副理事長に聞く◆Vol.1

インタビュー 2021年3月27日 (土)  聞き手・まとめ:高橋直純(m3.com編集部)

NPO法人医療制度研究会副理事長で、外科医の本田宏氏が2月、『日本の医療崩壊をくい止める:「コロナ禍の医療現場」からの警鐘と提言』(和田秀子氏との共著、泉町書房)を上梓した。外科医として臨床に従事しながら、医療界の問題を指摘し続けてきた本田氏はこのコロナ禍が「医療・福祉再生のラストチャンス」と訴える。現在の活動や本書の狙いを聞いた(2020年3月5日にインタビュー、全2回の連載)。 ――このほど、新刊が出ましたが、現在はどのような活動をしているのでしょうか。 6年前に『本当の医療崩壊はこれからやって来る!』(2015年洋泉社)という本を書くのと時を同じくして外科医を引退しました。現在は医療をよくするためには、一般の方の理解と協力が必要と考えて、講演や執筆活動、市民運動に参加して、「幅広い連帯をつくる」ことを主な仕事にしています。 昨年までは、ほそぼそと自分が手術を担当した患者さんだけ外来を続けていましたが、5年の経過観察期間が過ぎたので、私の医師としての活動は終了しました。 2020年8月30日放送の「噂の!東京マガジン」の画面を背景に、オンラインでインタビューに答える本田氏 ――外科...