厚労省や医療界の「重要な友人」でありたい-本田宏・NPO法人医療制度研究会副理事長に聞く◆Vol.2
インタビュー
2021年4月6日 (火)
聞き手・まとめ:高橋直純(m3.com編集部)
61歳でメスを置き「労働環境を良くする」-本田宏・NPO法人医療制度研究会副理事長に聞く◆Vol.1
――新刊『日本の医療崩壊をくい止める: 「コロナ禍の医療現場」からの警鐘と提言』では、現状を「医療・福祉再生のラストチャンス」と指摘しています。どのようなお考えからでしょうか。
今、Zoomの背景画像にしているのは「噂の!東京マガジン」に昨年出た時のテレビ画面ですが、ディレクターさんが気合を込めて、このフレーズを大きなテロップにしてくれました。私は20年ぐらい医師不足について訴えてきましたが、残念ながらその主張が、医療界を含めて大きな世論になりませんでした。さらに状況は悪化し、2023年度から医学部の定員が削減され、地域医療構想で公立・公的病院が再編統合されようとしています。私から見れば大変危機的な転換点なわけですね。
2020年8月30日放送の「噂の!東京マガジン」の画面を背景にオンラインインタビューに答える本田氏
この20年の議論を振り返ってみると、2006年頃には小松秀樹先生の、『医療崩壊「立ち去り型サボタージュ」とは何か』を契機に...
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