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本田宏氏、医師数増訴え「ベッドは自動的に治療してくれない」

レポート 2021年3月24日 (水)  水谷悠(m3.com編集部)

「ベッドは自動的に治療してくれない、医師や看護師がいないとだめ。医師は13万人足りない」――。NPO法人医療制度研究会副理事長の本田宏氏は、3月24日の衆議院厚生労働委員会に参考人として出席してこう訴え、医師養成数の増加を繰り返し訴えた。日本医療法人協会会長の加納繁照氏は「日本では欧米のような“医療崩壊”は起こっていない。民間が活躍し、一般救急患者を受け入れていた」と述べ、民間病院が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の受け入れに消極的だとする批判を牽制した。 本田氏は10分余りの意見陳述で、2018年にOECD平均と比べて日本の医師数は約13万人少ないことを繰り返し述べた上で、2023年度から段階的に医学部定員を減らしていく方針となっていることについて「勤務医調査でなんと4割、8万人が過労死ライン以上、1割の2万人が過労死ラインの倍だ。これが現実で、その中で医学部定員を削減する。『大丈夫なのですか』と私は聞きたい」と強い口調で疑問を呈した。 2010年に日本感染症学会が出していた感染症専門医3000~4000人が必要だとする声明を紹介し、「去年の1月には1500人で、感染...