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「第3波を超える第4波到来で厳しい選択」、中川日医会長が警鐘

レポート 2021年3月24日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会会長の中川俊男氏は3月24日の定例記者会見で、第3波を超える第4波が到来した場合、通常の医療が制限されかねない厳しい選択が迫られるとして、早い時点で特措法の「まん延防止等重点措置」を適用する必要性を訴えるとともに、国民に対して改めて感染対策の徹底を呼びかけた。 同日24日に厚労省が出した病床確保計画に関する事務連絡については2つの柱があると指摘。「厚労省は、急速な感染拡大に対応する病床を確保することで、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)以外の通常の医療が大きく制限されるおそれがあることを認めている」とも述べ、医療計画に定められているがん、脳卒中、急性心筋梗塞をはじめとする5疾病5事業に支障を来さないよう、感染拡大を防止していく必要性を改めて訴えた(事務連絡は、『2段構えで新型コロナ病床確保、緊急時は第3波の2倍を想定』を参照)。 3月21日の緊急事態宣言解除後、東京都などの都市部だけでなく、宮城県、山形県、沖縄県などの地方でも感染の拡大が懸念されている。その現状を問われた中川会長は、「一時の感染者数の低下で、安心してしまったのではないか。ちょっとした緩みで、これだけ...