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「責任感と使命感だけでは支えきれなくなる」医労連委員長

レポート 2021年3月26日 (金)  水谷悠(m3.com編集部)

日本医療労働組合連合会(医労連)は3月25日の記者会見で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する第4次実態調査で、2020年度の一時金の年間支給額は2019年度実績 との比較でマイナス0.176カ月、マイナス1万4319円、最大でマイナス41万9098円の大学病院があったことや、病院職員への差別やハラスメントがあると答えたのが27.6%だったと公表した。中央執行委員長の森田しのぶ氏は「差別、偏見、誹謗、中傷は調査を行うたびに増え、半数以上が一時金削減。さすがに責任感と使命感だけでは気持ちを支えきれなくなる医療従事者が出てくることを心配している」と訴えた。 森田しのぶ氏 調査は2月15日から3月5日にかけて加盟組織(7全国組合と47都道府県)を通じて単組や支部に調査票を送付・回収して医労連で集計。回収は34都道府県にわたる公立・公的病院80施設、民間病院47施設の合計127施設だった。 一時金について2019年度実績 と比較可能な377組合中、引き下げだったのは51.7%の195組合で、そのうち平均10万円以上の引き下げは65組合、20万円以上の引き下げは17組合あった。最...