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HPVワクチン「積極的勧奨再開を」「接種逃した女子大生にチャンスを」

レポート 2021年3月29日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

 自民党の「HPVワクチンの積極的勧奨再開を目指す議員連盟」(細田博之会長)と、有志の女子大生らでつくる「HPVワクチン for me」は3月29日、田村憲久厚労相に対し、HPVワクチンの積極的勧奨の再開などを求める要望書を手交した。定期接種の機会を失った世代への接種機会の提供や、同ワクチンに関する適切な情報提供なども求めている。「HPVワクチン for me」は3万26筆の署名も合わせて提出した。  議連の事務局長を務める参院議員の自見はなこ氏によると、田村厚労相は、2013年6月にHPVワクチンの積極的接種勧奨を差し控えた時の担当大臣であり、「自分は十字架を背負っている」「当時は、専門家を踏まえた上で、定期接種のまま積極的な勧奨を差し控えるという決断に至ったものの、この間に積み上がったエビデンスは非常に重く受け止めている」といった発言があったという。 田村憲久厚労相に要望書を提出する、自民議連と「HPVワクチン for me」のメンバー。  自見氏はこのタイミングで要望書を提出した理由について、子宮頸がんに毎年約1万人が罹患し、年間...