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新型コロナが外科系に及ぼした影響とは

レポート 2021年3月31日 (水)  水谷悠(m3.com編集部)

外科系学会社会保険委員会連合(外保連)は3月30日に「コロナが外科系に及ぼした影響」とのテーマでWeb配信による記者懇談会を開催し、計6学会から新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による影響が報告された。日本骨折治療学会広報・渉外委員会で東住吉森本病院(大阪市)整形外科の寺浦英俊氏は、COVID-19患者増加により入院収入や手術件数が下落、そこに院内でクラスターが発生して大きな影響を受けた経験を紹介し、「当初は一人でもコロナ患者が出るとストップしていたが、現在は動線などが確立している。陽性患者の整形外科手術に携わる機会も増えると思う」と述べた。 寺浦氏は、頻度の多い骨折として(1)脊椎圧迫骨折、(2)大腿骨近位部骨折、(3)橈骨遠位端骨折、(4)上腕骨近位端骨折――を挙げ、(1)と(2)は主に自宅や施設など屋内での受傷でCOVID-19の影響があまりなく、(3)と(4)は主にスポーツやレジャーなど屋外での受傷が多く、COVID-19で自粛するために患者数が減少したことを紹介した。 日本産婦人科医会常務理事で日本医科大学多摩永山病院院長の中井章人氏は、5161施設を対象に2020...