1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 「極めて遺憾、国民への背信」厚労職員送別会、中川日医会長が叱声

「極めて遺憾、国民への背信」厚労職員送別会、中川日医会長が叱声

レポート 2021年3月31日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会会長の中川俊男氏は3月31日の定例記者会見で、厚生労働省の職員23人が、都内の飲食店で深夜まで送別会を開いていた問題で、「報道に耳を疑った。第3波が十分には収束しない中で解除の意味を理解できなかったのか。極めて遺憾に思う。国民への背信」と強い口調で叱責した。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大の懸念がある大阪府等に対する、まん延防止等重点措置については、「最終的には政府が判断すべき」と断りつつ、「適用に躊躇すべきではない。適用に迷ったら、適用すべきだろう」との見解を表明。 近畿3府県は、首都圏よりも3週間早く緊急事態宣言が解除されたことから、「宣言解除がいかに強いメッセージになっているかが分かる」とも述べ、今後の首都圏での感染拡大に警鐘を鳴らし、「第4波が本格化すれば、緊急事態宣言の再度の発令も視野に入れなければならない」と指摘した。さらに、緊急事態宣言は、感染状況が「ステージIII」を目安に解除するが、これを「ステージII以下」と明確化するよう、基本的対処方針を見直すべきとも付言した。 日本医師会会長の中川俊男氏 中川会長は会見の冒頭、「送別会の報道には...