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変異株「関西での感染拡大に影響」脇田座長

レポート 2021年3月31日 (水)  小川洋輔(m3.com編集部)

厚生労働省は3月31日、新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(座長:脇田隆字・国立感染症研究所所長)の第28回会合で、現在PCR検査で2回の陰性確認が求められている変異株の感染者の退院基準について、感染研が近くまとめる感染力に関する分析結果に基づいて見直す方針を明らかにした。関西などでは従来株から変異株への置き換わりが進んでおり、専門家からは早急な検討を求める声が上がった。脇田座長は国内での変異株の感染性について「従来株と比べて、これまで報告されている程度、例えば50%実効再生産数を上げるのに近い値ではないかという議論があった」と説明し、関西での感染拡大に「一定程度、変異株の影響があるだろう」との見方を示した。アドバイザリーボードは感染状況について「関西圏での感染拡大が強く懸念される」と強調。変異株の割合も増えていることから「人の移動に伴う変異株の他地域への流出をできるだけ防ぐことが求められる」とした。首都圏についても3月21日の緊急事態宣言解除後、夜間の人出が増えており「今後の感染急拡大が懸念される」と警鐘を鳴らした。宮城、山形、沖縄の3県の感染拡大にも懸念を示した。変異...