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第3波も乗り越えた「和歌山モデル」とは-COVID-19座談会(和歌山編)◆Vol.1

スペシャル企画 2021年4月7日 (水)  聞き手・まとめ:小川洋輔(m3.com編集部)、橋本佳子(m3.com編集長)

 各地で“医療崩壊”が叫ばれた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の第3波。和歌山県では、いくつものクラスターが生じながらも、感染者の全員入院で乗り越えることができた。国内初の院内感染事例の発生直後から、国の指針にとらわれない姿勢を貫き、国内外から高く評価される「和歌山モデル」とは何なのか。行政と医療現場のキーパーソンに集まっていただき、話を聞いた(座談会は2021年3月18日に実施、全6回の連載。文中敬称略)。 【出席者】 和歌山県福祉保健部技監兼健康局長:野尻孝子氏 日本赤十字社和歌山医療センター院長補佐:中大輔氏 済生会和歌山病院副院長:英肇氏 (司会:橋本佳子m3.com編集長) ――まず新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策における、それぞれの施設の役割を教えてください。 中:日赤和歌山医療センターは県内唯一の第一種と第二種の感染症指定医療機関なので、役割は明確で、中等症以上の患者を中心に受け入るようにと、県から言われています。あとは透析患者など基礎疾患を持っている患者への対応です。当センターには、感染症内科の専門...