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「手書きじゃなきゃダメ」県に患者情報集約-COVID-19座談会(和歌山編)◆Vol.2

スペシャル企画 2021年4月9日 (金)  聞き手・まとめ:小川洋輔(m3.com編集部)、橋本佳子(m3.com編集長)

中:和歌山県では、第3波でも最後まで自宅療養、ホテル療養はせず、全員が入院できる病床を確保できていました。他県では、自宅療養中の家庭内感染も多かったと思います。第3波が他県よりも速いペースで落ち着いたのはそこが大きいと思います。とはいえ、一時は149人が入院していましたから、和歌山県もそろそろ自宅療養を始めると言い出すのではないかと思っていました。このまま全員入院させ続けるのは絶対無理やろと。 英:それは私も思っていました。感染者数も入院患者数もかなり増えていたので。 野尻:実はかなりギリギリのところで、もう宿泊・自宅療養の準備はしていました。最初は30歳代以下を対象にしようと考えていて、パルスオキシメーターなども用意していました。でも、やっぱり場所が分散してしまうと、医療資源も分散してしまうわけで、感染対策も健康管理もやりにくくなります。私としてはそれが嫌でした。 中:全員入院で診られたのが勝因だったと思いますよ。私たちは県から言われたら「分かりました」と言って、部屋のある限り患者を受け入れ続けていったのが現状でした。 野尻:新規陽性者数だけではなく、それ...