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県技監、ガラケーに「全病院キーパーソンの携帯番号」-COVID-19座談会(和歌山編)◆Vol.6

スペシャル企画 2021年4月25日 (日)  聞き手・まとめ:小川洋輔(m3.com編集部)、橋本佳子(m3.com編集長)

      ――PCR検査対象の基準でも副反応疑いの報告でも、国が示す基準を超えて対応することが多いのが和歌山県の特徴だと思います。野尻:国の基準以上でも、やるべき事はやらないといませんからね。 国から山のように来る通知を最初はずっと見ていましたけど、とにかくデータは現場にあって、現場で何を対応すべきなのかを考えるのが私の立場です。国の通知を待つのではなく、まず現場で何をしなくてはいけないかを考え、データを見て、対策を考えて、知事に提言しています。人口規模も医療資源も東京とは全然違うわけですから。 知事は経済も含めた県全体のことを考え大きな方針を決めています。ただ、知事は常に私からレクを受けて、現場感をつかもうとしてくれています。そうした現場感も踏まえ、県民に行動自粛をお願いするとか、そういう大きな決断を下していただいています。 感染研のゲノム解析結果を基に野尻技監が作成した資料(和歌山県提供) ――最後に「和歌山モデル」とは何か、他地域でも参考にできるのはどういった点か、それぞれ挙げてください。 英:とにかく検査をして陽性者が出たら、その周りを徹底的に調べる...