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「公立病院の再整備」「民間病院も発熱患者を」次の流行に備えて◆Vol.8-1

レポート 2021年4月10日 (土)  高橋直純(m3.com編集部)

Q:今後の新型コロナ対応において、次の流行が来た時に医療提供体制を維持するために必要だと考える施策をお聞かせください。 【医療提供体制の整備、役割分担】 きちんと重症患者を診る病院、中等症を診る病院、軽い患者さんを診る病院、その下に診療所体制など整備してみんなが分かりやすい診療体制を作るよう計画してほしい。またホテル隔離などの方法ももう少し明確にしてもらいたい。 今ある病院の転用ではなく、地域ごとに専門病院(ハコ)を作り、医療従事者の方が移動して診療にあたること。流行時の患者直接対処する医師以外では、医療の必要度が変わったり、学会活動などが縮小したことでむしろ余裕が出た分野の者もいるはず。例えば、ワクチン接種場面での応援や行政場面への支援など、医師でなくてもよいかもしれない業務でも医師に割り振ってもよいのでは。 各市町村単位で、入院、転院、退院の調整ができる権限を持った司令塔を作るべき(保健所や医師会に感染症医を配置して運営させる)。 後方転送医療機関の拡充、重症基準の緩和。呼吸が悪化しそうな中等症は管理の手厚い集中治療部門で診てほしい。手遅れになる。...