病床確保、国に先んじて「福井モデル」作成 - COVID-19座談会(福井編)◆Vol.4
スペシャル企画
2021年4月19日 (月)
司会・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
【COVID-19対応の現在・過去・未来(福井編)】
【出席者】(Vol.1の発言順)
池端幸彦氏(福井県医師会長)
岩崎博道氏(福井大学医学部附属病院感染制御部・感染症膠原病内科教授)
東裕之氏(福井県立病院救命救急センター医師、福井県災害医療コーディネーター)
池上栄志氏(福井県健康福祉部副部長〔地域医療〕)
――福井県では、第1波については2020年7月に検証を行っています。第1波の教訓や課題をどう見ておられたのでしょうか。
東:入院をお願いする立場としては、患者さんがぐっと増えてきた時に、すぐ病床数を増やせるような仕組みになっていないと困るということです。
第1波の時は、今考えても自分の心臓が止まるような、かなりハイリスクな人たちに対して、「もう入院させる場所がないから、待ってください」という形で、自宅で2~3日待ってもらった事例がありました。そこを極力なくしたいというのが、第1波が終わった時の率直な感想でした。
――国は6月22日、次なる波に備えて、「病床確保計画」を立てるという事務連絡を発出しました。
池上:その通知に先立つ5月の病院...
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