1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 「これまでで最大の危機、強いメッセージを」中川日医会長

「これまでで最大の危機、強いメッセージを」中川日医会長

レポート 2021年4月7日 (水)  岩崎雅子(m3.com編集部)

 日本医師会会長の中川俊男氏は4月7日の定例記者会見で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について、「自粛の我慢の限界、変異株が主体になりつつあることから、これまでで最大の危機だと思う」と強い危機感を示し、「政府は国民の皆さんに今以上に強いメッセージの発信をお願いしたい」と訴えた。また、医療従事者のワクチン接種に関して、「接種者たる医師は、個別・集団接種の前に優先してワクチン接種が可能だ」と河野太郎ワクチン担当相に確認したと述べた。     中川会長は感染の再拡大が全国的に広がる現状について、「第4波というよりは、第3波のリバウンド」との認識を示し、「大阪府の感染の再拡大はすさまじい。(緊急事態宣言を大阪府より3週間遅れて解除した)1都3県やその周囲の感染者の急増が間近に迫っていると考えるべきだ」と警鐘を鳴らした。  その上で、(1)国民がコロナに慣れつつあり、自粛という我慢の限界にある、(2)感染力が強い変異株が主体になりつつある──の2点の理由から「これまでで最大の危機だ」と強調。大型の商業施設などが閉鎖された2020年4月発出の緊急事態宣言を「広範囲の...