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イギリス株の実効再生産数1.32倍、感染研が国内感染者分析

レポート 2021年4月8日 (木)  小川洋輔(m3.com編集部)

厚生労働省の新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(座長:脇田隆字・国立感染症研究所所長)は4月7日の第29回会合で、「一部地域では、変異株(VOC)の割合の高まりが懸念され、急速な感染拡大や既存株と比べ感染性の高さが懸念される」として、関西での感染急拡大や首都圏での拡大加速に警鐘を鳴らした。感染研はイギリス型の変異株(VOC-202012/01)の実効再生産数が従来株の1.32倍に上るとする国内感染者の分析結果を報告した。各地域の感染動向を見ると、関西圏では「まん延防止等重点措置」が発出されている大阪、兵庫だけでなく周辺自治体でも感染者数が増加。1都3県では大阪、兵庫を例に挙げ、緊急事態宣言解除後3週間程度での感染拡大の継続・急拡大が懸念され、変異株の割合も上昇傾向にある。非会合の会合後に取材に応じた脇田座長は、「新たな感染拡大が始まったと考えて間違いない」と語った。変異株の割合、年齢ごとに相違  感染研が提出した「日本国内で報告された新規変異株症例の疫学的分析(第1報)」(4月5日時点)によると、2021年2月1日から3月22日までの50日間の実効再生産数の平均は、従来株...