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感染状況ステージ指標に「入院率」追加、分科会

レポート 2021年4月9日 (金)  小川洋輔(m3.com編集部)

 政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会(会長:尾身茂・地域医療機能推進機構理事長)は4月8日、感染状況を評価する指標の見直しについて意見を交わし、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の全入院・療養者数に対する入院者数の割合を示す「入院率」を新たに採用する改定案でほぼ合意した。医療機関や保健所の逼迫具合をより早く探知する狙いがある。ステージの判断はこれまで国や都道府県に委ねられていたが、今後は分科会としても見解を表明する。尾身会長は「これを参考に、国や自治体がより連携して必要な対策を遅滞なく打ってほしい。重点措置、緊急事態宣言を出す時期だと確信を持ったときには、専門家として、政治的な配慮を全くせずに、考えを発表すべきだというのが分科会のコンセンサスだ」と強調した。改定案は、各指標の基準のほか、各ステージで実施すべき内容について再度議論し、最終決定する。  記者会見する尾身会長 入院待機者も加味して病床逼迫を評価  分科会は2020年8月、(1)確保病床の使用率、(2)療養者数、(3)PCR陽性率、(4)新規報告数、(5)(4)の直近1週間と前週の比較、(6)...