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文科省元局長「東京医大理事長『うちにお越しを』は社交辞令」

レポート 2021年4月12日 (月)  小川洋輔(m3.com編集部)

 私立大学研究ブランディング事業に関して便宜を図る見返りに、息子を東京医科大学に不正に合格させてもらったとして受託収賄罪に問われている元文部科学省科学技術・学術政策局長の佐野太被告の公判が4月12日、東京地裁(西野吾一裁判長)で開かれた。佐野被告は、東京医大元理事長の臼井正彦被告と会食した際、息子の医学部受験のことが話題に上り、「うちにぜひお越しください」などと言われたことを明かしたが、「まさに社交辞令の一環だと思った」と述べ、加点などを持ちかけられたことは「全くない」と主張した。被告人質問始まる 公判はこれまで佐野被告の息子ら関係者への尋問が行われていたが、今回から佐野被告本人への被告人質問が始まった(『「裏口入学と言われとても悔しい」元文科局長の息子が主張』を参照)。 佐野被告の説明によると、佐野被告は立憲民主党の衆院議員の紹介で臼井被告や医療コンサルタント会社元役員の谷口浩司被告と知り合った。その後、谷口被告から「臼井理事長が佐野氏に会いたがっている」と3人での会食を提案されたため、「官僚として現場主義をモットーとしているので、臼井氏が理事長としてやっていることを勉強したい」との...