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超高額薬価「キムリア」値下げ決定

レポート 2021年4月14日 (水)  大西裕康(m3.com編集部)

患者1人当たり薬価が3411万3655円と超高額になっているノバルティスファーマのCAR-T細胞療法で用いる再生医療等製品「キムリア点滴静注」(一般名:チサゲンレクルユーセル)の値下げが決まった。費用対効果評価の結果を反映した調整後の患者1人当たり薬価は146万5894円(約4.3%)減の3264万7761円。キムリアと同時期に費用対効果を評価したグラクソ・スミスクラインの慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療用配合剤「テリルジー100エリプタ吸入用」(同フルチカゾンフランカルボン酸エステル・ウメクリジニウム臭化物・ビランテロールトリフェニル酢酸塩)もわずかな値下げが決まり、関連する3製剤5品目の薬価も同様に引き下げる。 2成分に関連する調整後薬価の適用は、医療機関における在庫等を勘案し7月1日から。4月14日、中医協総会(会長:小塩隆士・一橋大学経済研究所教授)が承認した。 キムリアについては、費用対効果評価を反映させる価格調整係数が、費用対効果を分析するために年齢層や他の治療法(比較対照技術)と比較する目的で分ける患者集団ごとに「1.0」~「0.4」となり、薬価引き下げ要因を含む結果だっ...