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「大阪は“医療崩壊”、早期の宣言も必要」中川日医会長

レポート 2021年4月14日 (水)  岩崎雅子(m3.com編集部)

 日本医師会会長の中川俊男氏は4月14日の定例記者会見で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染状況について、「大阪では“医療崩壊”が始まっている。首都圏でもこのような状況が発生する恐れがあると考えなければならない」と強い危機感を示し、「状況によっては早期の緊急事態宣言の発令が必要。広範囲で強い自粛と外出制限を要請する内容にならざるを得ない」と、全国的に危機感を醸成する必要性を訴えた。また、受入病床確保のための調整業務の経費について、日医に寄せられた寄付金を財源として、補助を行うと発表した。 定例記者会見で話す日医会長の中川俊男氏    2月28日に緊急事態宣言を先行解除した大阪府では、新規感染者数が解除日の54人から4月14日には1130人となるなど、急激に増加している。吉村洋文府知事は4月12日、twitterで「コロナ重症病床が非常に厳しい状況です。そのため、コロナ重症の治療をしてくれている病院において、医師の判断により、急ぎでない手術や入院を一時的に延期し、コロナ重症治療を集中的に行うお願いを要請しました」と発信していた。  これに対...