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「大阪、一刻も早く緊急事態宣言で強い措置を」、西浦京大教授が警鐘

レポート 2021年4月14日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

 京都大学大学院教授の西浦博氏は、4月14日の厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(座長:脇田隆字・国立感染症研究所所長)の第30回会合で、大阪府では、まん延防止等重点措置の実施でも実効再生産数が減少しなかった場合、5月初めには重症患者数が900人を超えるという推計を公表した。他方、30%減少しても、4月24、25日頃には重症患者数は現時点の即応病床の2倍近い400人を超える。 西浦氏は、m3.comの取材に対し、「仮に新規感染者数が減少しても、重症患者数は5月まで増加が続くことが見込まれる。重点措置の結果を待たず、一刻も早く緊急事態宣言を行い、強い措置を講じることで一気に感染者数を減らすことが求められる。弱い効果を待っていては、助けられる方が助けられない事態が悪化する」と強い対応が急務であると訴えた。...