大学病院vs.市中病院、研修の違いは?◆Vol.4
レポート
2009年1月15日 (木)
司会:橋本佳子/まとめ:村山みのり(m3.com編集部)
――市中病院と大学病院の違いは。今研修医は市中病院に半分くらい行っていますが。 C先生:市中病院は大学病院と違い、あまり教育に熱心とは言えないかもしれません。もちろんとても熱心な先生もいますが、ある程度は本人たちの自発性に任せたいというのもあるので、あまりあれこれ言ったりはしないようにしています。 また、病院上層部は経営上の成績・収入を重視しているので、教育は疎かになりつつあるという印象がある。もう少し研修医に時間をかけてあげたいとは思っても、患者さんを彼らにみさせないでどんどん診療してしまったり、ということはあります。 A先生:それは市中病院では仕方ないと思います。収益の問題もあるし、そもそも教育のために医師をやっているわけではないですから。これに対し、大学病院の人間はやはり“教官”です。そこは大きく違うところです。「教育」に関しては、専門的な指導をしてきているので、それは強みです。一方で、市中病院の強みは、症例数に比して研修医数が少なく、実践的に学べることですね。 ――今、大学病院の研修医の定員は多すぎるのではないか、との批判もありますが。 B先生:多すぎてずるい、と映るのかな、と...
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