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「医師の計画配置はダメ」と舛添・厚労大臣がくぎ刺す

レポート 2008年10月21日 (火)  聞き手・橋本佳子(m3.com編集長)

「安心と希望の医療確保ビジョン」を受け、来年度は「過去最大」を上回るまでの医学部定員増が決定した。中長期的な医師不足対策が打ち出されたことで、焦点は短期的な対策に移っている。その議論の場の一つが、9月に発足した「臨床研修制度のあり方等に関する検討会」。本検討会は、厚生労働省と文部科学省の合同である点が特徴だ。先日(10月16日)の検討会では、研修期間の短縮の検討や、医学生へのアンケート実施を求めるなど、活発な議論を求める舛添要一・厚生労働大臣に話を聞いた(2008年10月20日にインタビュー)。 「規制による誘導はダメ。インセンティブを付ける形で」と持論を展開する、舛添大臣。 ――医師の地域や診療科の偏在が問題になっていますが、その対策の基本的な考え方をお聞かせください。 医師の偏在解消には、「パニッシュメント(罰)」を与えるようなやり方ではいけない。「どんなに給料が安くても、僕は東京に行きたい」という人を止めるわけにいかないんです。今のご時勢、「そこまで縛られるなら、医師をやめた」という人が出る恐れもある。 規制を考える人は、自由な社会の大切さが分かっていない。だから、いつも言ってい...