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都内「N501Y変異株が主流に」38%まで急上昇

レポート 2021年4月16日 (金)  小川洋輔(m3.com編集部)

 東京iCDC専門家ボードの賀来満夫座長(東北医科薬科大学医学部特任教授)は4月15日、都の新型コロナウイルス感染症モニタリング会議で、感染力や重症化率の上昇が指摘されるイギリス型などのN501Y変異株の陽性者に占める割合が直近1週間で37.8%を占めるまで急増していることを報告し、「今後、都内でE484K単独変異株に代わり、N501Y変異株が主流に置き換わる可能性が高いと考えて準備しなくてはいけない」と指摘した。実効再生産数が従来株の1.43倍と仮定した場合、人との接触機会を30%減らしても感染が抑制されないとして、より強い対策を求めている(資料は都のホームページ)。 (都モニタリング会議資料)  モニタリング会議の資料によると、都内のN501Y変異株の割合は3月下旬まで10%未満だったが、3月29日~4月4日に32.3%、4月5日~11日には37.8%と急激に上昇している。その分、従来株の割合が下がり、E484K単独変異株の割合は40~60%で推移している。 (都モニタリング会議資料)  賀来座長は「N501Y変異株は感染力が強いだけではなく、重...