医師と弁護士では「こだわり方」に相違◆Vol.7
スペシャル企画
2009年1月26日 (月)
司会・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
出席者(発言順) 澤倫太郎氏 (日本医師会総合政策研究機構研究部長、日本医大産婦人科講師) 兼川真紀氏(インテグラル法律事務所) 木原大輔氏(やまぶき法律事務所) 平岡敦氏(たつき総合法律事務所) 水谷渉氏(たつき総合法律事務所) ――医師と弁護士との言葉の違い、価値観、物事の捉え方などの点で感じられた相違を改めてお聞かせください。 澤 オラリティー(話し言葉)の部分では、まだ共通点もある。ただ、われわれがリテラシー(書き言葉)として書き記すのと、法曹関係者が書き記す言葉では、ニュアンスが違うような気がする。独特というか……。 木原 われわれが医学の教科書を読んでも、なかなか分からない。説明が足りなかったり、前提条件が抜けていたり。でもお医者さんが見れば、前提条件がなくても分かるのでしょう。 われわれが書く際はその前提条件も含めて書くわけですが、お医者さんから見たら、気持ちが悪いんでしょうね。われわれが書いた文章は。 平岡 その逆も然りで、専門家以外の人が書いた法律関係の文書を見ると、気持ちが悪い。 水谷 あとどこまで細部にこだわるかという問題もあります。例えば、澤先生が前に指摘された...
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