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「医療従事者の接種十分でない」全自病

レポート 2021年4月16日 (金)  水谷悠(m3.com編集部)

 全国自治体病院協議会会長の小熊豊氏は4月15日の記者会見で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種について「医療従事者の接種が残念ながら十分でない。変異株が増加し、その対応にあたらなければならないので、国にはワクチン供給や接種体制を早くしていただきたい」と強く求めた。副会長の望月泉氏も、重点医療機関ではほぼ医療従事者の2回の接種が済んでいるが、今後個別接種にあたる診療所の医療従事者には進んでいないとして「そういう状況で第4波の中で診療を続ける危険性がある。医療従事者の感染を防がなければ次のワクチン接種にも支障が出る状況だ」と述べた。 小熊氏は、第4波に備えた病床確保については「変異型が増加しようと、自治体病院が真っ先に対応しなければならない原則は何も変わらない」として財政支援や人的支援を国に要望する考えを示した。 2024年度の施行まで3年となった、罰則付きの時間外労働時間上限の医師への適用については、「コロナばかりに振り回されて働き方改革に乗り遅れると大変なことになる」と指摘。同日の常務理事会では、出席者の病院でも宿日直許可を労働基準監督署から取れているところと...