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文科元局長「息子は先生のところに」発言を釈明

レポート 2021年4月20日 (火)  小川洋輔(m3.com編集部)

 私立大学研究ブランディング事業に関して便宜を図る見返りに、息子を東京医科大学に不正に合格させてもらったとして受託収賄罪に問われている元文部科学省科学技術・学術政策局長の佐野太被告の公判が4月19日、東京地裁(西野吾一裁判長)で開かれた。佐野被告は、東京医大元理事長の臼井正彦被告との会食時に「息子は先生のところにやっぱり」などと述べたことについて、「先生のところ(東京医大)に受かるくらいの基礎学力をつけなくてはいけないと言いたかった」と釈明し、東京医大への不正入学を依頼したとの見方を強く否定した。臼井被告の「うちに予約しておいでに」との発言を佐野被告の息子への優遇を示唆するものだとの検察側の指摘に対しては、「常人には到底理解不可能だ」と反論した。 弁護人から佐野被告への被告人質問は4月12日から続いている(『文科省元局長「東京医大理事長『うちにお越しを』は社交辞令」』を参照)。この日は、佐野被告の息子が東京医大などの医学部受験を通らず、浪人生活に入った直後の2017年5月に佐野被告、臼井被告、医療コンサルタント会社元役員の谷口浩司被告の3人で会食した際の録音データの内容について、佐野被...