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大阪、「入院患者待機ステーション」設置を検討、搬送先決まらず(4月20日追記)

レポート 2021年4月20日 (火)  高橋直純(m3.com編集部)

 大阪府は4月20日、府新型コロナウイルス対策本部会議を開催し、自宅療養中の新型コロナウイルス感染症患者が容態が悪化するも搬送先が決まらず、救急車内で待機する事例が多発しているとして、「入院患者待機ステーション(仮称・場所非公表)」の設置を検討していることを明らかにした。また自宅やホテル療養をしている患者に対してオンライン診療で解熱剤以外にもステロイド等を処方できるようにするための指針作りを進めていることも明らかにした。 感染拡大が続き、極めて医療提供体制が厳しい状況続いているとして政府に対して「緊急事態宣言」を要請することも正式決定した。会議では、人流を抑えるために飲食店以外にも「幅広い休業要請」を求める方針も確認した。会議後の会見で、吉村洋文知事は発出時期について「1日でも早く」と述べ、宣言の期間として1カ月程度という目安を示した。 大阪府の重症病床(運用病床254床)運用状況は4月19日時点で運用率97.6%、さらに54人が中等症病床に入っている。軽症中等症病床(運用病床1725床)は81.7%。小児・精神患者用病床等約80床を除いた運用率85%となり、さらに重症者を受け入れてい...