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「医学生 バイトは必ず 接客業」の理由-福井大学名誉教授寺澤秀一氏らに聞く◆Vol.1

インタビュー 2021年5月7日 (金)  若井憲(m3.com契約ライター)

 2005年から客観的臨床能力試験(OSCE:オスキー)が導入されたことを受け、福井大学医学部では2001年からそのトライアルを開始。良い医師を育むためには熱意を持って一緒に試験に挑んでくれる模擬患者(SP)が重要であることを痛感し、同医学部ならではの模擬患者の集まりをつくった。その取り組みをまとめた『模擬患者とつくる医療面接』を2020年10月に出版。その経緯や医療面接の重要性などについて、福井大学名誉教授の寺澤秀一氏と救急科総合診療部教授の林寛之氏に聞いた(2021年3月4日インタビュー。全3回の連載)。 福井大学名誉教授・寺澤寺澤秀一氏(本人提供) ――このほど『模擬患者とつくる医療面接』を出版した狙いを教えてください。 林 ただ単に、医療面接の試験に合格するためだけでなく、貴重な時間を割いて、ほぼボランティアで患者の気持ちを代表しにやって来る、そんな模擬患者の熱い思いや期待を医学生に知ってほしいと思ったからです。 ――医療面接とはいつごろから言われるようになったのでしょうか。また、模擬患者は具体的には何をしますか。 寺澤 医療面接という言葉が出てきたの...