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「3度目の緊急事態宣言は不可避。自粛基本の対策限界」日医会長

レポート 2021年4月21日 (水)  岩崎雅子(m3.com編集部)

 日本医師会会長の中川俊男氏は4月21日の定例記者医会見で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に伴う緊急事態宣言の発出は「不可避だ」と述べ、「これまでのような自粛を基本とした対策では限界に来ている。強力な覚悟の要る厳しいものにならざるを得ない」との見解を示した。ワクチン接種への歯科医師の参加については「医師・看護師がどうしても足りない場合に歯科医師の先生ができる範囲でお願いをする」と述べ、歯科医師の接種を容認しつつ慎重な姿勢を示した。  中川会長は3度目が想定される緊急事態宣言について「宣言は不可避。国民の安心安全を守るために、発出を躊躇している場合ではない」と早期の発出を求め、「これまでのような自粛を基本とした対策では限界に来ている」と強調。「東京も、大阪のような指数関数的な増加状況になれば、大型商業施設やイベントを休業するなど厳しい宣言も必要。感染状況によっては最終的に全国に発令することもある」と危機感を呈した。...