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刑事免責か否か、産科医不足…◆Vol.8

スペシャル企画 2009年1月28日 (水)  司会・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

出席者(発言順) 澤倫太郎氏 (日本医師会総合政策研究機構研究部長、日本医大産婦人科講師) 兼川真紀氏(インテグラル法律事務所) 木原大輔氏(やまぶき法律事務所) 平岡敦氏(たつき総合法律事務所) 水谷渉氏(たつき総合法律事務所) ――判決が出て3カ月強がすぎました。この事件の医療界への影響などをどうお考えでしょうか。 澤 その後、リンクするように杏林大の“割りばし事件”の判決が11月にあり、担当医は無罪になった。僕はこの判決は「正当な判断」だと思った。けれど、まだまだ続くと思っている。警察・検察がいくら「謙抑的に対応する」と言っても、とても信じることはできない。 ほぼ毎日、どこかで「医師が書類送検された」といったニュースが流れるでしょう。こうしたニュースは、すべて当局からのリーク記事であることを医者はそろそろ分かってきている。 今回の事件の影響と言えば、医療者が警察・検察に強い不信感を抱くようになったことですね。それまで「同業者」のような感じでみていたんですよ、実は。犯罪捜査などでは医師も関与するし、鑑定書も依頼される。パートナーシップみたいな関係があった。彼らもいざとなれば、「自分...