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大阪は「コロナ戦争」、がんセンターでも重症患者対応へ

レポート 2021年4月25日 (日)  藤 重夫(大阪国際がんセンター血液内科副部長)

【序文】 皆様よくご存じの通り大阪府での新型コロナウイルス感染症感染者数が急増しており、医療体制に大きな影響を与えております。4月20日に大阪府は緊急事態宣言の発出を政府に要請しました。私は新型コロナウイルス感染症に関しては全く専門家ではありませんが、今回がん専門病院である当院(大阪府立病院機構大阪国際がんセンター、500床)でも新型コロナウイルス感染症重症者を受け入れることになったこともあり、大阪での感染状況など含めて記事を書かせていただきました。 これまで当院で積極的な受け入れを行ってこなかった理由としては、がんセンター特有の患者の易感染性と重症化のリスクのためでした。当センターは血液内科に関しては現在では西日本では最大規模の同種造血幹細胞移植施設となっており、移植以外にも化学療法に伴う免疫不全患者や、血液内科以外でも他院ではできないような大手術(頭頸部、食道、肝胆膵)後の患者が多数であることからも新型コロナウイルス感染症症例の受け入れは行ってきませんでした。その代わりに大阪コロナ重症センターに集中治療スタッフの派遣を行っております。【大阪の感染状況】 大阪府での新規新型コロナウイ...