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大阪、宿泊・自宅療養でのデキサメタゾン投与基準を作成

レポート 2021年4月28日 (水)  高橋直純(m3.com編集部)

 大阪府の吉村洋文知事は4月28日の定例記者会見で、宿泊療養、自宅療養中に容態が悪化する患者が増えている状況に対応するため、オンライン診療でデキサメサゾンを使用するための基準を作成したと発表した。同日に大阪府医師会や民間医師派遣事業者などに通知を出した。吉村知事は「自宅療養でも薬の投与を受けることができることは、本来あるべき姿。自分がもしコロナになったとき、コロナ治療に使われている薬を飲ませてもらいたいと思うのは普通の発想だと思う」と指摘した。 投与の対象となるのは中等症IIに相当する「SpO2≦93%」、またはSpO2が測定できない場合は「労作時の呼吸苦がある場合(トイレに行く際にも呼吸苦がある等)」としている。作成に当たってはりんくう総合医療センター総合内科・感染症内科部長兼感染症センター長の倭正也氏の監修を受け、日本呼吸器学会などとも協議をしたと説明。吉村知事は「海外だと自宅療養者に薬を届けるのは当たり前だが、日本ではそれがない。できていなかったことをできるようにしたということ」と説明した。 併せて現在の80機関から450機関にオンライン診療の体制を拡充したと説明。薬局は1700...