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臨床研修センター長は卒後12年目の若手 - 尾崎章彦・常磐病院医師に聞く◆Vol.1

インタビュー 2021年5月5日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

 いまだ東日本大震災と福島第一原発事故の影響が残る福島県沿岸部。その南端にある、いわき市の常磐病院がこの3月30日付で、基幹型臨床研修病院の指定を受けた。今夏の医師臨床研修マッチングで研修医を募集、2022年度から研修を開始する予定だ。定員は2人。指定に向けた準備を進め、臨床研修センター長に就任する尾崎章彦氏は、まだ卒後12年目の若手だ。240床という小規模病院での指定も、全国的に見ても少数に限られる。 尾崎氏は、「いわき市の医療の将来を考えた際にたどり着いたのが、臨床研修病院の指定を受け、若手を養成するという結論だった」と語る。指定を受ける狙いや準備にあたって苦労した点などをお聞きした(2021年4月12日にオンラインでインタビュー。全3回の連載)。 ――まず常磐病院の概要をお教えください。  公益財団法人ときわ会は、常磐病院をはじめ計3病院、透析を手がけるクリニック6施設のほか、各種介護関連の事業所を運営しています。常磐病院は内科、外科、泌尿器科、婦人科などを標榜、一般病床150床、療養病床90床のほか、透析用病床148床を有しています。私は2018年7月に当院の常勤医になり、...